悪し妻かたり第1話ネタバレ│水松女の悪評はすべてデマ!悪しき妻の正体

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悪し妻かたり第1話ネタバレ│水松女の悪評はすべてデマ!悪しき妻の正体

 

大海とむ先生の「悪し妻かたり」第1話(蛇神の愛娘)を読んだのでレビュー&感想をご紹介します。

 

目次

悪し妻かたり1話~蛇神の愛娘 注目ポイント

 

夫の仇である加左吉次郎に嫁がされた水松女。蛇女と揶揄され、子供も産めない水松女は加左家でも厄介者扱いです。でも、夫である吉次郎は水松女の悪評を鵜呑みにはしません。

 

戦国紳士ともいえる吉次郎の水松女に対する言動をお楽しみください!

 

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悪し妻かたり1話あらすじ(ネタバレ注意)

 

婚家の屋鉄家が落城し、水松女は実家に戻っていました。幾日も経っていない頃、父重郷から新たな嫁ぎ先を言い渡されます。相手は屋鉄を落城させた加左吉次郎宗清でした。

 

悪評の中加左に嫁いだ水松女

 

加左に嫁いだ水松女は歓迎されません。夫の仇に正室として入ることはもとより、水松女には悪評があったからです。

 

水松女の生家である荒迪家の娘は代々土地の蛇神の庇護を受けていて、婚家で生した子は隆盛をもたらすと言われていました。それが理由で荒迪家は婚家に保護されるのです。

 

そもそも加左の家臣たちは、主君の働きの褒章として貧しい領土と未亡人となった水松女を正室に迎えることに不満を持っていました。

 

加えて、水松女には子供を産めないという事情も重なり厄介者を押し付けられたと感じているのです。

 

その水松女の評判もまた酷いものでした。連れ去られるように屋鉄に嫁いで来た水松女は長治に愛情など持たず側女に世話を押し付けていただとか、その側女に手をかけた、長治が強奪した金品を奪った、領民を虐げていたなど散々なもの。

 

落城の際には溜め込んだ私財を吉次郎に差し出して命乞いをしたとまで噂されていました。吉次郎に同情すら集まっていたのです。

 

吉次郎の濁りのない目には…

 

水松女は吉次郎への挨拶のために廊下を歩いていました。部屋の中から怒気を含んだ大きな声が聞こえてきます。側近の孫四郎が吉次郎になにか言っているようです。

 

孫四郎は戦勝の褒美として与えられたのが利もない領地であることに腹を立てていました。そこにきて悪評高い水松女まで押し付けられたとあって黙っていられなかったのです。

 

吉次郎を牽制している実兄の企みに違いないと声を荒げる孫四郎。水松女のことを蛇女とまで言い出します。吉次郎がそれを咎めますが落城の際の水松女の態度を論う孫四郎。

 

確かに水松女は抵抗するでもなくすんなりすべてを差し出しました。でも、吉次郎はその水松女の言動を孫四郎とは違った目で見ています。

 

残された領民や城内の者へ被害が少ないよう配慮したのではないかと私見を述べる吉次郎。その吉次郎の言葉は水松女の耳にも届いていました。

 

吉次郎との対面

 

吉次郎と水松女は落城の日以来の顔合わせでした。吉次郎は仇に嫁ぐことになった水松女に気遣いを見せます。水松女は女ごの流転は戦のならいだと、敵将の妻である自分を手厚く保護してくれた吉次郎に礼を述べました。

 

城に長く居た身として協力は惜しまないと告げますが、妻としての役割について言及します。子を生せないから側女を置いても構わないと申し出ました。

 

その言葉に孫四郎は噛みつきます。屋鉄の側女を手に掛けたという噂を鵜呑みにしているからですが、吉次郎は孫四郎を制し子ができないのは水松女が原因ではない可能性を仄めかしました。

 

しかし水松女はそれを否定したので、屋鉄の側女には子を生した女ごがいたと察する吉次郎たち。言葉を詰まらせながら水松女がそう聞いたことがあると口にすると、孫四郎が子も始末したのだろうと悪態をつきました。

 

吉次郎は鋭い言葉で孫四郎を諌め、水松女に孫四郎の非礼を詫びます。領地のことでは頼ることもあるだろうと声をかけ、侍女頭のつゆを紹介しました。

 

話も切り上げようという時、水松女が長治の遺品を貰い受けたいと言い出します。弔いをして区切りをつけたいと頭を下げる水松女。厚かましいと蔑む孫四郎を制し、吉次郎は承諾しました。

 

吉次郎の印象は?

 

水松女は二の丸屋敷の滝見の間に案内されました。そこは屋鉄のときには荒れ果て捨て置かれた場所。綺麗になっていることに感心していると、つゆから吉次郎が修繕を急がせたと聞かされました。

 

長く水松女に仕えている美与と喜久も、思いの外良い待遇にほっとしている様子。水松女に殿はどんな方だったのですかと訊ねました。水松女は穏やかで聡い方のようだと評し、知らずしらずの内に褒め言葉を並べ…。

 

我に返って、つまり油断のならない人だと言い添えました。加左での水松女の噂は相変わらずだと美与たちが報告している間に、水松女はいつの間にか畑仕事に向かう準備を…。

 

水松女の本当の姿

 

輿入れしたばかりで加左の人間も警戒しているからと心配する美与と喜久をよそに、いそいそと滝に向かう水松女。庵の畑も気になりますが、さすがにまだ行くには早いと思っています。

 

水松女が長治に嫁いだのは15の時でした。長治は水松女を子を生す道具としか見ていませんでした。大勢の側女を置き、水松女はあばら家へと追いやられ最低限のものしか与えられなかったのです。

 

その事実を知る美与と喜久は、水松女のバカげた噂にほとほと呆れていました。諍いがあったのも側女同士だし、財を盗んで逃げようとした側女を殺したのは長治です。

 

美与と喜久は屋鉄で与えられた侍女ですが、共に貧しい生活をしていく内に絆が深まっていきました。今では水松女にとって大事な片腕なのです。

 

吉次郎は長治とは違うと思いつつも、いざというときのために畑は持っておきたいと思う水松女。それに庵の畑を守ってくれている源太をはじめ、水松女のことをわかっている下働きのことも気になります。

 

屋鉄時代に水松女に親切にした人間は、長治に酷い目に遭いました。加左となったからといってまだ安心できません。しばらくは今のまま近づかないように言い含めていました。

 

領民に慕われる悪しき妻?

 

水松女はちょこちょこ仮病を使ってはつゆの目を誤魔化し、山や畑に出かけました。ある日、美与と山にいると慌てた様子で佐介がやってきます。西の畑で源太が吉次郎に問い詰められているというので慌てて駆けつけました。

 

突然現れた水松女に最初は孫四郎は気付きません。下働きの下女が着るような服装だったので無理もないのですが…。吉次郎も驚いた様子でした。

 

水松女は地面に跪き、自分が命じたことだと頭を下げました。城主に内緒で領民を私用に使うなど不届きだと責める孫四郎。吉次郎はそれを遮るように、畑が以前からのものであることを指摘しました。

 

長治にも隠していたと察した吉次郎は畑の目的を問います。どこにでもある薬草を作っていたと告げると、孫四郎はそれで私服を肥やしていたのかと言い出しました。

 

源太が当時の状況を説明し真相が明らかになります。水松女は黙っていたことを詫び、何れは話すつもりだったと言い添えました。吉次郎は長治に黙っていたのに自分には言おうとしたのはなぜかと問います。

 

水松女は加左の殿は公正な人だと思ったからだと告げました。耳にした評判から、そう判断したというので、水松女自身がそう思ったと察した吉次郎。城の明け渡しのとき、妙に手際がよかったのもそのせいかと口にしました。

 

吉次郎が攻めてきたと知った水松女は城は落とされるとすぐさま察し、抵抗せずに全てを差し出せば公正な吉次郎なら民や領地に無体なことはしないだろうと思ったのです。

 

そう告げる水松女に、吉次郎は光栄だと言って満足そうに微笑みました。源太たちに水松女が何を指示しているのかも悟った様子。

 

吉次郎は水松女に渡そうと手に持っていた花を差し出し、見舞いのつもりだったが主は部屋にいないようだとからかいました。

 

孫四郎に、我が妻は仮病を使って主を騙して領民に慕われる悪しき妻だったと楽しそうに語りかける吉次郎。申し訳ございませんと顔を赤くする水松女を残し、笑いながら去っていきました。

 

悪し妻かたり1話感想

 

水松女は前夫にひどい扱いを受けていたようです。放置されていたらしいけど、それだけでは無さそう。とにかく生き残ることに必死だった感じがします。

 

でも、元来聡いのでしょう。それにすごく優しい。侍女や領民のことを考えていたことがよくわかります。慕われているのがその証拠。

 

吉次郎はまさに戦国紳士!側近の孫四郎はぎゃんぎゃんうるさいけど、吉次郎は水松女の評判はデマだともうわかっていますね。

 

悪し妻かたり1話 まとめ

 

今回は、「悪し妻かたり」第1話のストーリーや感想を紹介しました。

 

孫四郎うざい!人を見る目が濁ってるぞ!吉次郎は最高♪

 

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