悪し妻かたり第7話(変わりゆく環境)ネタバレ│孫四郎の誤解は解けたか!?

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悪し妻かたり第7話(変わりゆく環境)ネタバレ│孫四郎の誤解は解けたか!?

 

大海とむ先生の「悪し妻かたり」第7話(変わりゆく環境)を読んだのでレビュー&感想をご紹介します。

 

目次

悪し妻かたり6話のおさらい

 

母犬とはぐれた子犬は滝見の間に迷い込んでいました。水松女は子犬を前にして困惑します。自分が触れてしまうと母犬が子育てを放棄してしまうと思ったから。

(蛇神と通じているから獣には嫌われる)

 

その時母犬を連れた孫四郎がやってきますが、母犬は水松女に襲いかかります。孫四郎は犬を止めますが、駆けつけた美与は普段から水松女を毛嫌いしている孫四郎が犬を焚き付けたと誤解して暴言を吐いてしまいました。

 

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悪し妻かたり7話~変わりゆく環境 あらすじ(ネタバレ注意)

 

美与は孫四郎を卑怯者呼ばわりをして、恥を知りなさいと言い放ちました。

 

曇った目で見ているから

 

水松女は美与を制して、孫四郎は犬を止めてくれたのだと説明しました。いきり立っていた孫四郎はそれをいいことに、美与に対して確かめもしないで男を罵倒したと反撃します。

 

水松女が正室として驕り高ぶっていると暴言を吐いたので美与も黙っていられません。孫四郎に水松女が悪妻だと確かめたのかと言い返します。

 

屋鉄の残党や側女のいうことを鵜呑みにして、曇った目でそうであるように見ただけだと言い切る美与。御方様を悪く言うこと自体、確かめていない証拠だと!

 

その時孫四郎の頭に、見誤られたら困ると言った吉次郎の言葉がよぎりました。そこへちょうど吉次郎が現れ、美与に同意します。

 

水松女は吉次郎に事情を説明すると、美与に誤解をしたことの謝罪をするよう命じました。美与は素直に従い孫四郎に頭を下げます。孫四郎も今度はバツが悪そうな顔で黙っていました。

 

侍女たちが下がったところで、水松女は孫四郎に侍女の非礼は至らぬ主のせいだと、深々と頭を下げ謝罪します。すると横で吉次郎が、なら孫四郎の責は俺にあるとさりげなく庇いました。

 

孫四郎はそんな水松女の態度を、殿の前だからしおらしくしているとまだ悪く捉えます。でも、美与に言われた言葉も頭に残るのでした。

 

美与を嗜める水松女、感じる労り

 

水松女は美与を呼び、孫四郎に対する非礼を改めて窘めました。でも、自分のために怒ってくれたことは十分わかっています。そこまで心配させてしまったことを憂い、また美与に感謝の言葉をかけるのでした。

 

吉次郎は屋鉄の元で女が暮らすのは過酷だったろうと水松女に声をかけます。吉次郎の言葉通り、女は働かされ犯され使えなくなれば捨てられるという悲惨な扱いでした。

 

殿のもとでは同じ城とは思えないほど穏やかで温かいという水松女。吉次郎も水松女や女衆が笑って暮らせる場所にしてやりたいと答えました。

 

吉次郎に寄り添う水松女

 

水松女は今の城内は吉次郎の人柄がそのまま反映されていると感じています。そしてまた水松女に温もりを与えてくれたのも吉次郎だと…。

 

吉次郎だからこそ、唇の触れ合いも受け入れられたのだと思う水松女ですが、それでもまだ正室になることへの不安は残っています。相手が吉次郎だとしても受け入れられなかったら…?

 

沈んだ顔をしている水松女を、吉次郎が横に座るように促しました。水松女はこんな自分の不安を吉次郎はわかっていて、そっと寄り添ってくれていると感じます。

 

吉次郎こそ自分の城だと実感する水松女。おこがましいとは思いながら、自分も吉次郎の城になりたいと思いました。水松女はもう少し近くに寄ってもいいでしょうかと問います。

 

ぴったり寄り添うと、吉次郎の手を自分の膝にそっと乗せました。いつも歩み寄ってくれる吉次郎に、自分も温もりを分け合いと思っていることを、せめて慕っている気持ちを伝えたいと思ったのです。

 

吉次郎は水松女の手に指を絡ませると、少しはにかんだ、嬉しそうな笑顔を向けました。

 

水松女の本当の姿?

 

吉次郎は城の中に畑を作ろうと思っていました。いい場所はないかと訊かれた水松女は、自分が屋鉄時代に住んでいた庵の畑がいいだろうと提案します。

 

左馬之助と孫四郎を案内してくれと言われました。孫四郎と聞いて不安になりますが、吉次郎に何か考えがあるのだろうと承諾します。案の定、孫四郎は仏頂面で現れ…。

 

水松女が暮らしていたのは南曲輪の屋敷からしか行けない一本道を下ったところにありました。夜伽の度に歩かされた水松女にとっては悪夢の道です。

 

案内された庵は人が住めるのかと訝しむほどのあばら家でした。同行した美与と当時の苦労話をまるで世間話のように話す水松女。

 

豆がいくらか残っているのを美与が見つけました。源太に里の皆に分けるように言い伝えた豆です。そこで美与が、加左の家に嫁いでもまたここに追いやられるかもしれないと思ったからだろうと口にすると…。

 

孫四郎が、殿は敵の女でも追いやるようなことはしないと声を張り上げました。水松女はその声の大きさに身を固くします。

 

左馬之助に窘められて、はたと気付きバツの悪そうな顔をする孫四郎。水松女は本当にそうですねと答えました。一通り説明を終えたので戻ることに。

 

孫四郎は困惑していました。以前なら水松女のどんな態度をも小賢しいと思っていたのです。ここを案内され、耳にしていた贅沢三昧とはかけ離れた生活を目の当たりにして、初めて水松女を見たような気がしました。

 

帰路、水松女は忌々しい過去を思い出し足が止まります。左馬之助がゆっくり来るよう気を利かせました。左馬之助は水松女がどう扱われたいたのかおおよそ見当をつけています。

 

孫四郎と2人になると、屋鉄は水松女を庵に追いやり、夜伽のときだけ呼びつけていたのだろうと話し始めました。世間では、水松女が伽を嫌がり側女に相手をさせていたと言われています。

 

でも、水松女の様子を見ればそれだけで済まなかったのは予想がつきました。意に沿わない男との伽はいい思いはしないだろうと口にする孫四郎。

 

左馬之助が何か言いたげな顔でじっと見ているので、なんだ?と訝ります。左馬之助は、孫四郎は良くも悪くも育ちがいいから思いもしないだろうと言うのでした。

 

側女を逃していた理由

 

本邸の庭で一息ついた水松女に、孫四郎が問いかけます。落城のときに見た側女たちは、水松女よりずっといい暮らしぶりだったにも関わらず、水松女が悪妻だといい連ねました。そういう側女たちも逃していたのはどうしてだと。

 

水松女は、彼女たちも屋鉄の元で生き延びることに必死で、それぞれのやり方が違っただけだと説明しました。それでも落城のときは側女に助けられたこともあったと楽しそうに話す水松女。

 

美与が、贅沢していた側女からそれらしい小袖を拝借しただけだと呆れます。でも、それで私の話をすんなり聞いてもらえたと言うので孫四郎も反応に困りました。

 

その時、とんでもない一方が入ります。吉次郎が怪我をしたと!!

 

悪し妻かたり7話~変わりゆく環境 感想

 

美与、よく言った!って感じでした。犬をけしかけたというのは誤解だったけど、ビシッと言ったから孫四郎もその言葉が残ったのでしょう。

 

見たいように見ていた…ぐさっときました。だから、水松女がどんなことを言おうがしようが、孫四郎からは悪く見えてたわけですからね。詫びても小賢しいっていうのは腹が立つけど。

 

さすがに庵を見て屋鉄の側女達が嘘をついていたと気付いたんですね。左馬之助が孫四郎のことを育ちがいいって言っていました。良くも悪くも…。

 

孫四郎はちょくちょく男尊女卑っぽい考え方が目立つけど、どちらかというと女子供のように弱い者は男が守る!っていう考えが強いんだと思います。

 

だからまさか屋鉄が水松女にあれほどの事をしていたとは想像もできないのでしょう。左馬之助はさすが年の功です。吉次郎に左馬之助のような側近がいてよかった。

 

さて、吉次郎が怪我をした!?慌てているところを見ると、けっこうな重症なのでしょうか。

 

悪し妻かたり7話 まとめ

 

今回は、「悪し妻かたり」第7話のストーリーや感想を紹介しました。

 

ようやく孫四郎の誤解は解けたみたいだけど、吉次郎が怪我!?

 

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