漫画「彼女と野獣」53話を読んだのでご紹介します。
この記事は文章だけのネタバレ記事なので、画をご覧になりたい場合はピッコマでどうぞ♪
目次
彼女と野獣 前話(52話)のあらすじ
ジェシーの訴えを聞いたアスティナは、ベロア領内で見過ごせないことが起きていると知りました。領主を含め、懲らしめてやろうと思いベロアに行くことに。
出発の日、アスティナは見送るテリオッドに明日の朝ベロアに発って欲しいとお願いしました。でも、口づけがなければ人間の姿に戻ることはできません。
そこでアスティナはテリオッドの口にキスをしました。見る見る赤くなるテリオッド!
彼女と野獣 53話のあらすじ(ネタバレ有り)
唇の感触が…赤面するテリオッド
アスティナがテリオッドにいきなりキスをしたので、アーサーは真っ赤になってハレンチだと怒鳴りました。ヒセンに無理やり馬車に乗せられますが…。
ベロアにはジェシーとアーサーも同行するようです。
テリオッドも困惑していますが、アスティナが明日の朝人間になるには事前に口づけをしておく必要があったと説明すると納得しました。
テリオッドの状態は、試行錯誤の結果人間に戻っていられる時間帯は決まっていないことがわかっていますが、12時間の間隔をあけることが必要です。
口づけをしたので今夜は狼になって、明日の朝には人間に戻るという計算でした。
でも、人間の姿で口づけをするのは初めて!テリオッドが戸惑うのも当然でした。
騎士物語どおりにはいかないか…
アスティナはふと、古い騎士物語を思い出します。それは王命により醜女と結婚した騎士の物語。
醜女は魔女で呪いによって醜い姿になっていました。自分を卑下する醜女に、騎士は夫としてあなたを守ると誓い2人は結婚します。
結婚することによって呪いの半分は解け、妻は夜になると美しい姿に変わりました。しかし彼女は昼か夜のどちらかしかその姿を留めておけなかったのです。
妻は夫に、昼と夜のどちらをこの姿でいることを望むか問いました。夫は夜だと答えます。その美しい姿を独り占めしたいから。ところが妻は人々の目につく昼に美しくありたいと言いました。
夫は妻の望みを聞き入れます。するとすべての呪いが解け、妻は昼夜問わず美しい姿でいることができるのでした。
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アスティナはテリオッドに、昼と夜ならどちらを人の姿で過ごしたいですかと問いました。テリオッドは公務があるから昼だと当然のように答えます。アスティナは訊くまでもなかったと思いました。
次にアスティナは、私は美しい姿を私だけが見られるように夜を望んでいると口にします。テリオッドは困惑してどういう意味かと問いました。
でもアスティナは気にしないでと言い残して馬車に乗り込んでしまいます。テリオッドは困惑した顔で馬車を見送りました。
ベロアの荒くれ者たち
数時間後、馬車はベロア領の街外れの森に到着します。そこで荒くれ共に襲われました。襲ってきたのは宿屋でジェシーに絡んだ男たちです。
男たちは金目の物を盗もうと思っていました。中から姿を現したアスティナはゴテゴテしたいかにも成金の令嬢といった風体。男たちはツイてるとほくそ笑みます。
アスティナたちは金持ち商人の娘とその召使いを装っていました。とりあえずヒセンとアーサー、ジェシーは大人しく縄で縛られます。そのとき男がジェシーに気付きました。
宿屋でさんざん殴られたからジェシーには恨みを持っています。胸ぐらを掴んで脅してきました。アスティナがジェシーを捕まえている男に体当たりして庇うと、いきり立った男がナイフを取り出します。
アスティナは背後から男の腹に手を回し絞り上げました。男はナイフを振り回し、アスティナは手を負傷してしまいます。アスティナがヒセンに合図を送りました。
ヒセンとアーサー、ジェシーは男たちをボコボコにしていきます。リーダー格の男は、アスティナをどうにかすればなんとかなると思い、ナイフを手に突進していきました。
アスティナの渾身の蹴りが男の股間にヒット…。
彼女と野獣 53話の感想と考察
アスティナが思い出した騎士の話は、夫が呪いをかけられた妻の意見を受け入れたことで完全に呪いが解ける結末でした。
だから同じように言ってみたんだけど、そんなことでテリオッドの呪いが解けるなんてちっとも思ってないんですよね。でもとりあえず言ってみちゃうところがアスティナらしいんです。
飄々と口にして、きょとんとするテリオッドをよそに所詮おとぎ話だと自己完結してるけど、テリオッドにしてみたらなんなんだ!?ですよね。
そういうアスティナの浮世離れしたところにも、テリオッドはだいぶ慣れてきたみたいだけど。
彼女と野獣 53話まとめ
今回は、「彼女と野獣」53話のストーリーと感想をざっくり紹介しました。
股間にクリーンヒットですよ…。アスティナも容赦ないなぁ。