漫画「悪女は砂時計をひっくり返す」89話を読んだのでご紹介します。
この記事は文章だけのネタバレ記事なので、画をご覧になりたい場合はピッコマでどうぞ♪
目次
悪女は砂時計をひっくり返す89話の見どころ
イシースの刑が執行されました。オスカーは直視することができません。ここに来て、初めてオスカーは自分の勘違いに気付きます。アリアは自分と同じではなかったと…。
アリアは改めてクロイを実父だと紹介されます。クロイとカリンのパワーバランス、ローハンの目論見が描写されていて暗いムードが一変しますよ。
悪女は砂時計をひっくり返す 89話のあらすじ(ネタバレ注意)
過去の少女と現在のアリア
過去、まだアリアが貧民街に住んでいた頃、アースと出会っていました。アリアを守りたいという切実な気持ちからアースは瞬間移動の能力を発現したのですが、その時の少女がアリアだということは覚えていませんでした。
ただ、小さな少女を守りたいという気持ちがアースの支えになっていたのは事実です。しかし、今のアースにとって「現在の」アリアが生きる原動力になっています。
アースはこれ以上過去の少女が誰だったのかにとらわれる必要性を感じてはいませんでした。
斬首刑となったイシースの頭に語りかけるアース。かつてイシースの父によってその首を狙われたのはまさにアースでした。
アースは、今回の粛清は国のためだという名分はあれど、結局は自分の復讐のためだったのかもしれないと語りかけたのです。
そして、アリアは自分のことを悪女と言っていたけれど、自分もまたアリアが思うような優しい人間ではないと嘯きます。だからこそ、お似合いの2人なのだと…。
アースはイシースの頭を高々と掲げました。
プレデリック・オスカーの見たもの
広場に集まった観衆は反逆者として晒されたイシースの頭に歓喜の叫びをあげます。その中に紛れ、一人うなだれるオスカー。こうなることは予想していたものの、どうしても顔を上げることができません。
ただ、イシースには弱者を踏みにじってきた父親と同じ道に進んでほしくなかっただけなのです。オスカーにとってアリアは弱者でした。今でもロースチェント家で涙ながらに縋り付いてきたアリアの姿が頭に浮かびます。
しかしオスカーは気付いてしまいました。壇上から顔色一つ変えずに威風堂々と見据えているアリアは、決して弱者なのではないことを。
オスカーは処刑を免れました。爵位を剥奪され皇室が指定した流刑地に追放されることになっています。アースにしては寛容な処置だと嘯くローハン。
アリアはオスカーもイシースに振り回されたうちの一人だと理解しています。ただ、彼は何もしなかったのです。
オスカーもまた、そのことを嫌というほど自覚していました。この段になって、平凡で無力な自分を思い知らされたのです。今はただ、小さな肩を震わせて泣いていたアリアが、もう涙を流すことはないことに安堵するだけでした。
騎士たちに促され広場を去るオスカーの後ろ姿をアリアは遠目に見送ります。オスカーの証言で捜査が進んだことはアリアの耳にも届いていました。
正直、それまでアリアはオスカーのことを何の役にも立たないと思っていたのです。心なしかオスカーの後ろ姿が、アリアには身軽に見えました。
ぼんやりそんなことを考えていると、ローハンがいきなりパンっと手を叩いてそろそろ移動しようと言い出します。突然現れたクロイ…実父の件が後回しになっていたことを思い出したアリア。
移動しようとした時、ミエールが走り寄ってきました。自分も家に帰れると思っているのです。しかしアリアはミエールに目を遣ることなく立ち去ってしまいました。
実父と対面するアリア
一行はアリアとカリンの屋敷に移動しました。その豪奢な邸宅を見て、クロイはカリンが不自由なく元気に暮らしていることを確認して安堵します。
会う度に元気そうだと言うクロイに、いつも同じことをと呆れるカリン。クロイはそれでも同じことを繰り返しました。心配する資格もないことはわかっていると憂いた顔をするクロイに、カリンはそういう男は山ほどいたと嘯きます。
期待なんてしていなかったと口にしますが、アリアは内心で待っていたから私を生んだんでしょうと思っていました。今でもクロイに気があるのは丸わかりです。
ローハンが本題に入ろうと促したので、アリアはなぜローハンまでいるのかと疑問を投げかけました。尽力したのにと嘆くローハンと、アリアの言葉はもっともだと言うアース。バチバチと火花を散らします。
漸く本題に。
カリンがクロイのことを、実父でクロア王国のピアスト侯爵の長男だとアリアに紹介しました。これでなんとなく自分に皇族の能力が発現したことに納得がいったアリア。
ただ、皇族の力は国を守るために発現するのかもしれないという推理は外れたと思いました。自分の能力の発現は復讐のためだったからと…。
前世では現れなかったクロイの存在に、アリアはまだ警戒心を緩めることはできません。しかし、アースの話を聞いたローハンが手を尽くして再会が果たされたと聞いて、ひとまず安心していいだろうと結論づけました。
クロイはずっとカリンを想って生きてきましたがまさか娘がいるとは思っていません。彼もまた動揺しているようです。
クロイは気弱な性格なので、自分勝手な思いでカリンをクロアに連れてはいけないと感じ、プロポーズを躊躇います。カリンの方がしびれを切らしているような…。
煮え切らないローハンがはっぱをかけます。ローハンはアリアも一緒に連れて行くことが狙いです。その言葉にアースが猛烈に抗議をしました。
かたやカリンとクロイは2人の世界。アリアは静観を決め込み、すっかり冷めてしまったお茶を口に運ぶのでした。
その頃、刑務所にいるミエールの元にはアニーが…。ミエールは自分の保護者はアリアだと思っていたのですが、実はアニーだったのです。
悪女は砂時計をひっくり返す 89話の感想と考察
オスカーはアリアのことを可哀想な保護すべき少女だとずっと思っていたんですね。確かに、アリアはオスカーにそういう自分を演出してきました。一度、弱みを見せて縋ったのも確か。
彼はずっとそこに留まっていて、アリアがその後力をつけていることに気付きもしなかったのでしょうか。気付きたくなかったのかもしれませんね。
後半はガラッと雰囲気が変わりました。ローハンはアリアをクロアに連れて行くことを諦めていないようです。クロイはカリンのことしか頭にない感じ…。
カリンの前では子犬のような実父を見て、アリアはアースを重ねてました。男の好みは母親譲りだ…って思ってたのが可笑しい♪
さて、アニーがミエールを迎えに行きました。ということは、屋敷に迎え入れるということですね。アリアはミエールをどうするつもりなのでしょう。
悪女は砂時計をひっくり返す 89話まとめ
今回は、「悪女は砂時計をひっくり返す」89話のストーリーと感想をざっくり紹介しました。
アリアとクロイは外見はそっくりだけど性格はひとっつも似なかったみたいです…
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レビューを少しご紹介しますね。
ピッコマで連載されている漫画のコミックスです。一番大好きなお話で、ずっと紙になるのを待っていました。本当に嬉しい! しかもただの縦スクロール漫画再録ではなくて、普通のコミックスのコマ割りのように細部が調整されていて、紙面でもとても読みやすくなっています。
紙と電子版両方購入しました。先に紙の方を購入。気になってた台詞誤字が直されてルビまでふってありました。ただ印刷だと発色が少し暗い感じがして、電子版も購入してみましたが、こちらは台詞は連載のままルビもありません。ただやはり発色は綺麗に感じました。
ずっと待っていた1巻の発売!紙で手にできてとても嬉しいです。ただ、近くの書店では取り扱っていなくて、取り寄せになると言われました。どこの書店でも取り扱ってくれるようになれば、これだけ綺麗な表紙ですから、もっとこの作品を知ってくださる方が増えるだろうと思うと、残念です。
電子書籍版よりお高い設定ですが、それもフルカラーだから納得です。発色はやや劣るという意見もありますが、話が進んでアリアが成長していくにつれてドレスがより綺羅びやかになっていくから楽しみ!
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