漫画「緑陰の冠」54話を読んだのでご紹介します。
この記事は文章だけのネタバレ記事なので、画をご覧になりたい場合はピッコマでどうぞ♪
緑陰の冠 54話の注目ポイント
雨の中での、ランとユスタフの会話がメインの回です。ユスタフにとってランの存在はすごく大きなものになっています。
それを比喩を使ってランに語りかけるんだけど…超鈍感なランは首をひねるばかり!
緑陰の冠 54話のあらすじ(ネタバレ注意)
ユスタフとティータイム
首都に雨が降り始めました。ランはメイドたちに促されて東屋でティータイムを楽しむことに。彼女たちとおしゃべりに興じていると、突然ユスタフがやってきました。
傘もささずに来たようで、髪はびしょ濡れです。メイドたちは慌てて席を立ちタオルを手渡しました。
ユスタフはランが全く濡れていないので翼でも生えているのですかと不思議そうな顔を向けます。そこでランはロスが抱っこして連れてきてくれたと説明しました。
ユスタフはチラとロスに目を遣ると、ご苦労だったと声をかけますが…。なぜかロスは背筋が凍るような感覚に襲われました。
席に着いたユスタフがメイドたちを下がらせたので、何かあったのかと声を落として訊ねるラン。ところがユスタフは個人的な話があるのならどうぞとランに振ってきました。
ランは可笑しくなって笑い出します。ユスタフに取り留めのない会話を投げかけますが、はいとか、そうですねと言った相槌ばかり。会話になっていないでしょうとランは呆れます。
個人的な話はやめたと拗ねた様子を見せました。しかしその後に、そういう仲でもないし…と口を滑らせます。ユスタフが当主になったらそれまでの関係だと案に仄めかしてしまいました。
気まずくなったランは話題を変えようと、目についたことを口にします。東屋の台座の大理石が欠けていたので、水滴で欠けたのかな?と…。
岩と水滴
ユスタフは穴のあいた台座を眺め、岩は水滴が落ちるたびに何を思うのかと独り言のように呟きました。最初は煩わしかったりなんとも思わなかったとしても、そのうちそうではなくなるでしょうと続けるユスタフ。
岩が欠けていることに気づくのはいつだと思うかと訊いてきました。ランの答えを待たずに、岩に当たる音ではなくて、ポチャンと水が溜まった音がしたときだと言うユスタフの目は、まだ欠けた台座に注がれています。
雨が止んで溜まった水がなくなった時、大きな穴があいていたことに気づくのだと告げました。
これは自分とランの関係の比喩です。岩は穴が空いていることに気付いた時驚きを隠せないはずなのに、水滴は穴をあけるつもりなんてないのです。
ユスタフが卑怯ですよね?と、今度はランに顔を向けて問いました。でも、ランには何のことかさっぱりわかりません。それ以上はユスタフも何も言ってくれないのでますます困惑します。そんなランを見て、ユスタフは小さく笑いました。
ルミエの件が動いた!
雨足は夜になるにつれ強くなりそうな気配でした。大雨になったら緑のアーチに留まることになります。ランは内心よかったかもと思っていました。その間にルミエの件が片付くかも知れないから。
ユスタフがランにラチアに帰りたくないのですかと問いました。ランは、帰っても仕事が山積みだと誤魔化します。もともと社交シーズンが終わるまで首都にいるつもりでした。
皇太子のことを思い出してイラッとしますが、それでもラチアに帰れると思うと嬉しくなるラン。ユスタフは?と聞き返しました。もちろんユスタフは帰りたいと思っています。ラチアは私の全てだと答えました。
予想通り、夜になると雨足が強まり大雨に…。そしてランにイルミニティ伯爵からルミエの妹を救出したと知らせが届きました。
緑陰の冠 54話の感想と考察
ユスタフの比喩も経緯を知っている読者だからわかること?いやいや、ユスタフがランに好意を寄せているのは気付いている人もいますよね。
ランは、リゼやラベルが感じているように自分の周りに起きている出来事に対してもどこか他人事。それってユスタフに運命の相手が現れると思い込んでいるからだと思うけど…。
ところで、その「シナ」っていう女性はいつ現れるの!?読者もすっかり忘れちゃいそうなくらい現実味がないですよね。そこまでストーリーが進んでいないのだと思うけど、ちょっと引っ張り過ぎのような…。
緑陰の冠 54話まとめ
今回は、「緑陰の冠」54話のストーリーと感想をざっくり紹介しました。
ルミエがランとユスタフにどう絡んでくるのかイマイチわからない…