ピッコマで連載中の「緑陰の冠」の1~3話を読んだので紹介します。無料ですぐに読めるので、気になった人はピッコマをチェックしてくださいね!
目次
「緑陰の冠」はこんなお話!ストーリーをざっくりご紹介!
主人公「ラン」はある日交通事故に遭いました。
目が覚めると、そこは自分が15歳のときに書いた小説の世界!
憑依?転生?したのは、主人公ユスタフの義姉で、小説の中では名前さえつけていないモブキャラです。
まして、小説が始まる7年前!
原作通りなら、ユスタフが当主になったら殺されちゃう!
ランはなんとか回避しようと、ユスタフが当主になるまでの2年間、代理の当主を務めることを決意します。
原作のユスタフはヒロインが現れるまで、あまりにも過酷な運命。
それも原作者の自分のせいだと思ったランは、少しでもユスタフに負担がかからないよう当主でいる間に精一杯頑張ろうと思うのでした。
「緑陰の冠」1~3話ネタバレ
1話から3話は無料解放、待たずに一気に読めます。
絵の感じとか、じっくり味わってください♪
緑陰の冠1話―ランとユスタフ、姉弟だけになっちゃった!
主人公がラン・ラチアに憑依する前の場面から物語は始まります。
それは、なんと!木から落ちたユスタフの下敷きになって死んでしまうシーン!!
小説では名前さえも出てこないエキストラの1人だったのがユスタフの義理の姉で、彼に辛く当たっていた少女。
原作ではユスタフの姉は死んでしまうのですが、このとき小説の作者が憑依してしまうのです。
それも物語が始まる7年前に!
作者はごく普通の大学院生でした。
彼女が15歳の時に、急に思い立って書いたのがユスタフを主人公とした「永遠の愛」という小説。
帰省帰り、交通事故で死んだと思った作者。
ところが目を覚ますと、自分の書いた小説の世界だったのです。
そして、この世界に来て初めてユスタフの義理の姉の名前がラン・ロミア・ド・ラチアということを知りました。
ランの母親はラチア公爵の後妻で、ランは連れ子です。
公爵とは血の繋がりはありません。
母親は公爵との間に息子が生まれてから、ユスタフを虐めるようになりました。
このときも、ランが下敷きになったことで、ユスタフに腹を立てた母親は、家庭教師をつけてしつけてもらうと言い出します。
でも、その家庭教師こそがユスタフにトラウマを残す張本人だと知っているランは、アカデミーに行かせるほうがいいと提案しました。
ユスタフがアカデミーに出発する日、ランはこれで良かったんだと自分に言い聞かせますが…。
ところが、その4年後両親と幼い弟は馬車の事故で命を落としてしまいます。
原作では船の事故で亡くなることになっていました。
だから船に乗ることを避けていれば大丈夫だと思っていたのです。
緑陰の冠2話―私は味方、ユスタフに告げるラン
葬儀の日、アカデミーから戻ってきたユスタフといまだに気まずいランは、目を合わせることができません。
でも、絶対ユスタフを味方につけなくちゃならないのです。
ユスタフがランを心配して屋敷の中へ入るよう声をかけてきました。
でも、その目は冷ややか…。
ラチア家について!
ラチア公爵家は帝国より長い歴史をもっています。
高くそびえ立つ山脈を背に、その家門を守り続けてきました。
その城は魔法使いの手によって作られ、邸宅の後方にそびえ立つ氷壁には大賢者イブリアが闇を封印した純白の扉があります。
ラチア家はこの扉の守護者。
そのため、「氷壁のラチア」と異名で呼ばれていました。
ラチアは1年の半分は冬という極寒の地。
領地は広くても痩せた土地ばかりで実は破産寸前です。
公爵夫人の贅沢のせいでもありましたが…。(ランの実母です)
緑陰の冠について
タイトルにもなっている緑蔭の冠ですが、これは公爵夫人がつけるティアラです。
ラチアでは緑色は高貴な色とされていました。
生い茂る草木がもたらす緑陰は祝福の象徴でもあります。
だから、代々伝わる公爵夫人の挨拶は「緑陰の祝福があらんことを」なのです。
ランの母親は緑陰の冠を嫌っていて、ルビーやサファイヤでティアラを作らせていたほど。
当然、公爵夫人の役割なんて果たしていませんでした。
ランは心配事が多くて気が重くなります。
なにより、ユスタフはまだ成人していません。
主人公だから能力はあるだろうとランは思いますが、原作では叔父のリンドバーグ男爵が摂政になって酷いことになるのです。
財産を横取りされたり、娘と結婚させたり…あげくに暗殺されそうに!
ランは暗殺だけは絶対阻止しないと!と思いました。
それにユスタフの護衛騎士のロス卿も、命を落としてしまいます。
ランのことを敵意を込めた目で睨みつけているロス卿。
ランは敵対心の矛先が間違っていると叫びたい衝動をぐっと押さえました。
ユスタフに声をかけると、はい姉上と返されます。
姉上と呼ばれることにいつまでたってもランは慣れません。
ランは意を決して、あなたの味方だからそれだけはわかって欲しいと伝えました。
リンドバーグ男爵が摂政の座につこうとしていることを告げると、だから当主になると告げるラン。
ユスタフが、それで?と訊ねます。
ランは、リンドバーグに公爵家には指一本触れさせない、そして2年後ユスタフが成人したらすべてを譲ると言いました。
「青炎が轟きますように」と挨拶するラン。
少し間をおいてユスタフが「炎の加護があらんことを」と返しました。
邸宅へ向かう馬車の中―。
ロス卿はランをはなから信用していないので、味方なんて戯言だと一蹴します。
リンドバーグが摂政になりたがっていることは確かだと思うし、成人していないから当主になることもできないユスタフ。
ユスタフはこの時、リンドバーグとランを仲違いさせようと思っていました。
一方ランは、リンドバーグが摂政の座に就くことを拒んで、立派な当主になろうと決心しています。
そのためには、まず当主として認めてもらわなければいけません。
家門会議が開かれる会場に、足を踏み入れました。
緑陰の冠3話―青炎がランを当主と認めた!?
家門会議に最後に登場したラン!
本当は不安ですが、ベールを下ろしたままで良かったと思っています。
表情が見えづらいから…。
この場で当主だと認めたもらわないと!
その一心です。
ラチア家には「青炎」の指輪が代々受け継がれていました。
それは炎の精霊が封印されていて、当主以外がはめるとその身が炎に包まれてしまうというもの。
そして、その精霊の名前を知る者だけが主として受け入れられるのです。
だから、ラチア家の当主に対する挨拶は
青炎が轟きますように…なのです。
リンドバーグ男爵がひと声かけて会議が始まりました。
公爵夫妻と幼い公子の死を悼む言葉を口にしますが、その口元はニヤリと歪んでいます。
男爵はユスタフが成人していないことを理由に、ランを当主に推薦しました。
当然反発の声があがります。
ランはラチア家の血筋ではないから…。
リンドバーグが反論する中、ランがすっと手を挙げると一同静まり返ります。
ランはユスタフが成人になるまでの2年間当主を務めると宣言しました。
一時的な当主になるという言葉に、場内はざわめきます。
ランにとっては想定内。
ランはユスタフに青炎の指輪を貸して欲しいと言いました。
平静を保っていますが、内心は「大丈夫だから貸して!」と汗たらたら…。
わかっているのかそうじゃないのか、ユスタフは素直にランに指輪を渡しました。
ランは指輪をその手にはめ…。
青い炎が立ち上がります。
場内が騒然とし、ユスタフも慌ててランの手をとりました。
ランは一息つくと、指輪に心の中で語りかけます。
イスアリフよ、静まりなさい!と…。
炎は収まりました。
当主以外ははめられないはずだと一同どよめきます。
ランは青炎が私を認めたのではないでしょうかと言うと、次の主に当主を委ねる者として…とユスタフに目を向けました。
「緑陰の冠」1~3話感想
死にたくない!ユスタフに殺されたくない!という思いと、こんな不遇なヒーローを作り出しちゃったのは、原作者である自分だという罪悪感から、ランは頑張ることを選択したわけです。
指輪の炎が収まったのは、精霊の名前を知っていたから。
主人公のユスタフは表情の乏しいイケメンで、内容もドロドロしていそうだけど、ランのキャラが天然っぽくてそれほど暗い感じはしないです。
よくある『私が原作のストーリーを変える!』という転生モノですが、キャラがポジティブ思考でくよくよしないところがいいです。
絵もきれいで、成長したユスタフが超イケメンになりそうで、それも楽しみ!
「緑陰の冠」1話~3話まとめ
今回は「緑陰の冠」1話~3話を読んだので、ざっくりあらすじと感想を紹介しました。