漫画「彼女と野獣」26話を読んだのでご紹介します。
この記事は文章だけのネタバレ記事なので、画をご覧になりたい場合はピッコマでどうぞ♪
目次
彼女と野獣26話の注目ポイント
25話のあらすじ振り返り
獣姿の大公『テオ』にすっかり情の移ったアスティナは、毎晩同じベッドで寝るようになっていました。ある夜、テリオッドは寝ている内に人間の姿に戻ります。
テリオッドの顔を見たアスティナは、テオドールそっくりな彼に驚きました。すっかり我を忘れてテオドールへの想いをぶつけ、口づけをするアスティナ!
26話の注目ポイント
アタレンタ家に生まれた子供は遺伝病のせいで特殊な環境で育ちます。テリオッドも例外なくそうでした。さらに、成人するまで両親からも愛情を感じることはない状況。
人間としてのテリオッドとは、どんな人物なのでしょう?
彼女と野獣26話のあらすじをざっくり紹介(ネタバレ有り)
テリオッドの幼少期
アタレンタの遺伝病は20歳になる前に発病するので、成人を迎えた者だけが後継者と認められます。テリオッドには2人の兄がいましたが、どちらも成人前に亡くなりました。
息子を2人も亡くした大公夫妻は、3番めの息子であるテリオッドに愛情を注ぐことはなかったのです。さらにテリオッドは邸宅から一歩も外に出ることなく育てられました。
学問も剣術も人としての素養も、すべて社会の縮図のような小さな世界で身につけたテリオッドは、絵に描いたような大公に育ちます。そして無事成人を迎えました。
その時になって、大公夫妻はようやくテリオッドを抱きしめ子供を失うことの恐怖を吐露します。テリオッドはそんな母親に理解と感謝の言葉を伝えました。
乳母のメアリーは涙を流して喜び、テリオッドも心からホッとして目頭を熱くするのでした。
成人後の悲劇
テリオッドはすぐに本格的に後継者として公務を学び始めました。終盤にさしかかり、大公としての振る舞いも板についてきた頃不幸が襲います。馬車の事故で大公夫妻が還らぬ人となりました。
しかしテリオッドは悲しみの感情が湧き上がりません。葬儀のとき、テリオッドはオリバーに両親の死に涙も流れないなんて完璧な呪いだと漏らしました。
人間らしい感情を持てない自分に、テリオッドは不安を感じるようになります。まっとうに生きていけるのだろうかとオリバーに弱気な発言。将来子供を抱いている姿が想像できないとまで口にします。
でも、オリバーはいつか素晴らしい伴侶がみつかるでしょうと心の中で思いました。まだ時間はあると思っていたのです。
テリオッドの異変
ところが、テリオッドは遺伝病を発症してしまいます。温厚なテリオッドを遺伝病は凶暴な性格に変えました。次第に理性を失う時間も増えて行きます。
家臣たちは獣の姿になる前に跡継ぎを生ませるべきだと婚姻を急かしました。そんな不届きな家臣にテリオッドは私は家畜かと毒づきます。
ほどなくして、テリオッドはオリバーに最後の命令を下しました。自分を頑丈な檻に閉じ込めろと…。獣になる直前、テリオッドは自分の心の中には虚しさだけがあることに気付きます。
成人するまで誰にも心を寄せずに生きてきて、それはその後の5年間も変わらなかったと思うテリオッド。それでもまだ生きたいと願っているのか…それが人としての最後の思考でした。
そして、テオ、と呼ぶ声と息苦しさを感じてテリオッドは目を覚まします。ぼんやりした視界の先に泣いている見知らぬ女の顔が…!突然キスをされたテリオッドは息も絶え絶えに、あなたは一体誰なんだと問いました。
彼女と野獣26話の感想と考察
獣になる前のテリオッド大公は美男子で聡明という評判だったようです。その評価はあながち間違っていなかったんですね。ただ、孤独とか虚無感といった心の闇を抱えていることが分かりました。
両親の死を目の当たりにしても、悲しいという感情が湧いてこなかったことで自分を責めているけど、感情を抑圧するのが癖のようになっているように感じます。本当は両親に対して恨み言のひとつでも言いたかったんでしょう。当然だけど。
ひとまず、問題は目の前の見知らぬ女は誰!?ってことですよね。獣だったときの記憶はまったくないから、アスティナのことも覚えていないんですね。
彼女と野獣26話まとめ
今回は、「彼女と野獣」26話のストーリーと感想をざっくり紹介しました。
アスティナのやっちゃった感満載の顔が…。