漫画「彼女と野獣」47話を読んだのでご紹介します。
この記事は文章だけのネタバレ記事なので、画をご覧になりたい場合はピッコマでどうぞ♪
目次
彼女と野獣47話の注目ポイント
テリオッドは自分の中にある消えない孤独感を十分自覚しています。そしてそれに気付いてくれないアスティナに八つ当たり…。その日からアスティナを避けるようになってしまいます。
アスティナは避けられる理由がわかりません。平行線かと思われた時、アーサーからテリオッドの育ってきた状況を聞かされたアスティナは―。
彼女と野獣47話のあらすじをざっくり紹介(ネタバレ有り)
テリオッドは夜中出ていったきり寝室に戻ってきませんでした。翌日、庭でハンモックでうたた寝をしているテリオッドにアスティナが近づいてきて…。
アスティナに八つ当たり!?
テリオッドはアスティナの気配に気付いていました。アスティナが顔を覗き込んでいると、話があるならどうぞとテリオッドから声をかけてきます。
アスティナが驚いた様子だったので、声をかけないつもりだったのかとテリオッドが問いました。私のせいで眠れなかったみたいだったからとアスティナが言うと、引き止めもしなかったくせにと眉根を寄せるテリオッド。
アスティナは、戻ってくるかと思っていたと答えます。テリオッドはハンモックから降りると、私が戻るのを待っていたのですかと訊ねました。言葉に詰まるアスティナに、違うくせにとテリオッドが小さく笑います。
アスティナはなぜテリオッドがこうも突っかかってくるのかわからず困惑していました。テリオッドはアスティナほど聡明な人が、自分の孤独に気付かないことに失望感すら湧きます。オリバーから、獣のときはずっと側にいたと聞いたから尚更でした。
あのイヌも私なのになぜ同じように接してくれないのかと問うテリオッド。アスティナはますます困惑します。困り顔でどういう意味かと訊き返しました。
テリオッドは、自分は獣よりも取るに足らない存在かと聞いているんだと悲痛な顔で訴えて、その場を去ってしまいます。テリオッド自身、これは八つ当たりだと十分承知していました。
アスティナは自分に興味がないだけで何も悪くないと頭ではわかっているのです。
アーサーに相談してみる?
それから数日が経ちました。テリオッドとアスティナは相変わらずですれ違ったまま。さすがに異変に気付いたアーサーがアスティナにケンカでもしたのかと問いました。
このところ、アーサーは昼食はテリオッドと、夕食はアスティナととっています。アスティナは昼は自分が訓練で忙しいし夜はテリオッドにとって都合の悪い時間だからと誤魔化しました。
そんなことで納得するわけもありません。アーサーはテリオッドがアスティナを正式に紹介もしていないことに言及します。
アスティナにギロッと睨まれてギャンギャン詰め寄るのはやめたアーサー。たじたじしながら、テリオッドが食欲もなく落ち込んでいるので心配で理由が知りたいと告げます。
アスティナはだったらテリオッドに直接聞けばいいとため息をつきました。私にもさっぱりわからないと困惑した顔を見せると、アーサーがやっぱりケンカだろうとドヤ顔を見せます。
ケンカはしていないとアスティナは言い返し、夫婦のことに口を挟むなと苦言を呈しました。だったら何とかしろと返されて、アスティナは同性で近しい存在のアーサーなら答えが見つけるかもしれないと思い直します。
テリオッドに言われたことを告げました。
テリオッド大公の孤独
自分が死んだら泣いてくれるか?飼い犬が死んでも悲しむものだと言われたことを、アスティナはアーサーに伝えました。
アーサーは驚きますが、アスティナがもちろん悲しむだろうと答えたと聞いて、その顔でか!?と声を荒げます。(冷静で感情のない…至っていつもどおりの顔ってこと)
呆れた感じでアーサーは、テリオッドにとって人間に戻してくれたアスティナは特別な存在だと告げました。その言葉を受け、アスティナも考え巡らせます。
また、アーサーはアタレンタで怪物の子として生まれた者の孤独をアスティナに説きました。アタレンタでは5歳になるまで子供を部屋から出さず、10代前半までは邸宅の中で自由に暮らすことも許されていません。
これほどの過保護な環境の中でもテリオッドの兄2人は早くに亡くなりました。そんな状況で、いつ死ぬかもわからないテリオッドに両親も愛情を注げなかったのです。
アスティナはアーサーをちょっと見直しました。遺伝病を治すために半年も各地を駆けずり回ったとも聞いて、案外思いやりがある子だと感心します。
さておき、アーサーに言われて改めてテリオッドが人間に戻った時のことを思い返してみると、自分のことより領地の仕事を優先したり、アスティナに執着したのも孤独だったからだと悟りました。
そして孤独な人はそこから救ってくれた相手を運命の人だと思ってしまうことも…。アスティナはどうして己のような人間を救いの鍵として迎えたのだろうと考えながら、獣姿でベッドに横たわるテオにキスをしました。
テリオッドが人間の姿で目覚めると、アスティナが馬乗りになって見下ろしています。どうしたのか問うと、これなら避けたりできないからと言って肩を押さえつけるアスティナ。
避けてなどいないと答えても、アスティナは違うくせにと納得しません。テリオッドは一瞬の躊躇いを見せた後、私に興味がないようだったからと告げました。
彼女と野獣47話の感想と考察
ずばり言っちゃえば、テリオッドはアスティナが去ってしまうことが嫌なんです。今の状況は半日は獣姿だから呪いは解きたい。でもそうなるとアスティナが去ってしまう。ジレンマに陥っているのもイライラの原因では?
獣のときみたいに接して欲しいなんて言うから拗ねているように見えちゃうけど、最後のシーンで言ったように、関心を持って欲しいわけです。
確かに、アスティナの物言いはいかにも一線引いていますって感じですしね。確かにそうなんだし悪気もないと思うけど…。
アスティナはテオドールとのことが現世でも影響しているから、男女間の恋愛に目覚めるまで時間がかかりそう…。
彼女と野獣47話まとめ
今回は、「彼女と野獣」47話のストーリーと感想をざっくり紹介しました。
違うくせに…テリオッドに言われた言葉をアスティナが返したんですね。