ピッコマで連載中の「公爵家のメイドに憑依しました」の1話~3話を読んだので紹介します。
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目次
「公爵家のメイドに憑依しました」はこんなお話!ストーリーをざっくりご紹介!
普通の女の子『真紀』は、恋愛小説に出てくるリアンドロという青年の末路にひどく同情します。
推しなのにひどい!!と泣きながら寝てしまった真紀。
ハッと目が覚めると…なぜかメイド服を着て雑巾を手に持っています。
リアンドロが暮らすベラビティ家のメイド「イベリナ」に憑依してしまったのです。
イベリナは小説には登場しない人物だけど、リアンドロの専属メイドになります。
呪いのせいで誰にも心を開かなかったリアンドロですが、次第にイベリナだけには子供らしい素顔を見せるように!
ところで、これは恋愛ジャンルなので、話はリアンドロとイベリナの恋模様へと進んでいきますが、子供の頃のお話もいいんです!
チビリアンドロはひねくれてるけど可愛いし、このときの関わりが将来大きくリアンドロの運命を変えていくことになります。
でも、まずはイベリナとリアンドロが心を通わせるまでをお楽しみください。
「公爵家のメイドに憑依しました」1~3話ネタバレ
真紀が読んでいるケータイ小説に出てくるリアンドロは、主人公なのに悲劇的な最期を送ります。
公爵家のメイドに憑依しました1話―小説の中のリアンドロ
リアンドロはベラビティ公爵夫妻の一人息子。
政略結婚で元々夫婦仲の悪い公爵夫妻は、息子に対しても関心を示しません。
そんな環境で育ったリアンドロは、とても手の焼く子供に育ちます。
愛に飢えた「幼い野獣」と異名をとるほどでした。
ある日、リアンドロの身に災いが降りかかります。
それは「呪い」!
涙は赤く染まり、顔や体には得体のしれない模様が浮き出てきたのです。
医者や司祭、魔術師が手を尽くしても、呪いを解くことはできませんでした。
そんな時、語学学者によりその模様は古代より継承されてきた「アンブロセティ王国」の文字だと判明します。
この時、アンブロセティから人質として連れてこられた王女エレオノラと出会いますが、幼いエレオノラはリアンドロを見て気持ち悪いと泣き出してしまいました。
バケモノと言われ、ひどく心に傷を負ったリアンドロは屋敷に引きこもるようになります。
そして13年の月日が流れ、成長したエレオノラは再会したリアンドロに同情し歩み寄ります。
最初は彼女を拒絶するリアンドロも、献身的なエレオノラに次第に心を開いていくと同時に、リアンドロの呪いも解けで行くのです。
それ以降、エレオノラを盲目的に愛するようになっていくリアンドロ。
ところがエレオノラが選んだのは皇太子ディエゴでした。
リアンドロは恋のために反乱を起こし、最期は斬首刑という悲劇的な終わりを迎えるのです。
このストーリーに真紀は心底腹を立てます。
リアンドロの生涯があまりにも憐れで、その晩真紀は泣きながら眠りにつきました。
私だったらリアンドロを幸せにしてあげたのに・・・と思いながら。
公爵家のメイドに憑依しました2話―リアンドロとご対面
気がつくとメイド服を着て雑巾がけをしていた真紀。
確かに自分の部屋のベッドで寝たはずなのに・・・と手にした雑巾を眺めます。
夢かと思ってほっぺをつねってみると痛い!
それに、雑巾に施された模様は小説で見たベラビティ家の家紋そっくりです。
すると、メイド服を着た女が「イベリナ!」と叫んで真紀の方へやってきました。
誰?と記憶をたどってみると、小説の中のキャラクター、リアンドロの世話係のアンナ!?
小説の中に憑依しちゃったとしたら、今はどのあたりなのか気になって、アンナに坊ちゃまは何歳かと訊いてみました。
12歳だと言われて、外伝の冒頭部分だと思う真紀。
リアンドロは呪いがひどくなっていつも頭痛に悩まされていた頃のはず。
目も良く見えないから、世話係のアンナが宝石を持ち出していたっけ・・・
と思い返していた真紀は、たった今アンナがリアンドロの部屋に行ったことに気付きます。
ベルは鳴っていなかったはずだとアンナを見ると、忍び足で部屋に行こうとしている姿を見てしましたました。
大きな声でアンナを呼び、イレナ夫人が呼んでいたと嘘をつきます。
悪態をついて去っていくアンナ。
その時、リアンドロの部屋のベルが鳴ります。
真紀は急いで部屋の前まで行き、ノックをしました。
ベッドの上でリアンドロが振り向きます。
その顔には模様が浮き出ていました。
部屋の中は散らかっていて、誰も世話をしていないのが一目瞭然です。
薬浴をするから準備をしろと言われ、すぐに準備すると答えました。
リアンドロは顔を見られないように背を向けます。
真紀は胸がズキンと痛み、状況はどうあれ今はできることをしてあげたいと思いました。
準備ができたと知らせに行くと、後は自分でやると言ってリアンドロは手出しをさせません。
でもその足元はおぼつかなくて、よろけた拍子にコップを落として割ってしまいました。
それでも触るなと一喝して出て行けと言います。
いいかげん腹が立った真紀は、リアンドロをひょいっと持ち上げました。
怪我をしたら私が怒られるとほっぺをふくらませる真紀。
私が嫌いだから罰を受けさせたいのでしょうと言うと、リアンドロはおまえが誰かも知らないと言い返しました。
そこで、真紀は「多分・・・メイドです」と言うのでした。
公爵家のメイドに憑依しました3話―呪いは移ったりしない!
リアンドロに私はメイドだと言った真紀ですが、小説の中にはイベリナという名前の人物は登場しません。
よりによってモブキャラに憑依するなんて・・・とちょっと癪に障ってきました。
触られるのを異様に嫌がるリアンドロ。
でも、目がよく見えていないのは誰でも知っています。
あんまり抵抗するので、真紀はリアンドロをお姫様抱っこで浴室まで連れていきました。
僕に触れちゃダメなんだ!そう言ってリアンドロはひどく抵抗します。
真紀は、呪いが移らないと知っているからため息しか出ません・・・。
入浴中も触るなの一点張り。
あちこちぶつけては体中痣だらけになりそうなリアンドロ。
しつこく世話を焼こうとする真紀に、リアンドロが同情してるのか?と訊きました。
もちろんです、だって坊ちゃまかわいそうですもん、真紀が言うと、リアンドロは観念します。
服を脱がせると、リアンドロの体は12歳とは思えないほど痩せこけていました。
呪いの模様も、痛そうだけどバケモノと呼ばれるほどではないと思う真紀。
私だけでもちゃんと見てあげなきゃ!と母性のような感情が芽生えてきました。
忌憚なく話しかける真紀に、リアンドロも少しずつ慣れてきたようで、軽口を言い合うようになります。
真紀がタオルに石鹸で泡立てていると、リアンドロがやめろ!触るなと声を荒げました。
触ったらうつると抵抗するリアンドロに、痺れを切らした真紀が呪いがうつるというのはデタラメだと言い放ちます。
坊ちゃまも知っているでしょうと言うと、リアンドロはどうしてそれを知っているのかと訊きました。
さあ、でも知ってます、と言って「これなら見えますか?」とリアンドロに顔を近づける真紀。
リアンドロは触ってもいいか?と言ってリアンドロが真紀の頬に手を伸ばします。
その頬に触れ、リアンドロは温かいと感じるのでした。
「公爵家のメイドに憑依しました」1~3話感想
転生、憑依ものは最近ぐんと増えましたが、気がついたら雑巾がけしてたって斬新じゃないですか?
いきなり瞬間移動した感じなのに、真紀はあっという間に溶け込んじゃってるのも不思議です。
でも、もうそこは真紀にとって現実だからリアルなリアンドロに会って、自然と体が動いちゃったのかもしれません。
12歳のリアンドロ、実年齢よりずっと幼いです。
呪い自体と、そのせいで食事も満足に食べられないからだと作中では言ってますけど、見た感じ10歳にもなっていないくらい?
まだ物語は始まったばかりだけど、すでに真紀はリアルなリアンドロにも感情移入しちゃってそうですね。